COBOLのJUSTIFIED句を完全マスター!初心者でもわかる文字の右寄せ・左寄せの基本
生徒
「先生、COBOLで文字の位置を右寄せにしたり左寄せにしたりすることはできますか?」
先生
「できますよ。COBOLではJUSTIFIED句を使えば、文字の配置を自由に制御できます。」
生徒
「文字の配置って、どんな場面で使うんですか?」
先生
「たとえば帳票(ちょうひょう)を印刷するときに、金額を右寄せにしたい場合などに使います。では、実際の使い方を見てみましょう。」
1. JUSTIFIED句とは?
COBOLのJUSTIFIED句は、文字列の表示位置を指定するための機能です。日本語で言うと「文字を右寄せにする」ための指定です。通常、COBOLでは英字や数字のデータは左側から順に格納されます。つまり、何も指定しないと左寄せになります。
しかし、帳票やレポートで金額や数値をきれいに揃えたい場合、右寄せにしたいことがあります。そのときにJUSTIFIED RIGHTを使います。
なお、「右寄せ」という言葉は英語で「Justified Right(ジャスティファイド・ライト)」といい、COBOLではこれをそのまま書くだけで機能します。
2. JUSTIFIED句の基本的な書き方
COBOLのデータ定義(DATA DIVISION)の中で、項目を定義するときにJUSTIFIED RIGHTを指定します。これにより、その項目に文字を移動(MOVE)したときに、自動的に右寄せで格納されます。
書き方は次の通りです。
01 NAME-FIELD PIC X(10) JUSTIFIED RIGHT.
01 DISPLAY-NAME PIC X(10).
ここでは、NAME-FIELDに「右寄せ(JUSTIFIED RIGHT)」を指定しています。
3. JUSTIFIED句の動作を確認してみよう
それでは、実際にMOVE文を使って、右寄せと左寄せの違いを確認してみましょう。
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. JUSTIFY-DEMO.
DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 NAME-RIGHT PIC X(10) JUSTIFIED RIGHT.
01 NAME-LEFT PIC X(10).
PROCEDURE DIVISION.
MOVE "TARO" TO NAME-RIGHT
MOVE "TARO" TO NAME-LEFT
DISPLAY "右寄せ:" NAME-RIGHT
DISPLAY "左寄せ:" NAME-LEFT
STOP RUN.
上のプログラムを実行すると、次のような結果になります。
右寄せ: TARO
左寄せ:TARO
このように、右寄せを指定した項目では空白が左側に入り、左寄せでは空白が右側に入ることがわかります。
4. JUSTIFIED句の実務での使いどころ
実際の業務システムでは、帳票や請求書、売上報告書などで金額を右揃えにすることが多くあります。たとえば、「1,000円」「10,000円」「100,000円」といった数字を左寄せで並べると桁がずれて見づらくなりますが、右寄せにすることで桁が揃い、きれいに見えます。
COBOLの帳票出力では、金額項目をJUSTIFIED RIGHTで定義するのが一般的です。これにより、プログラムで特別な計算をしなくても自動的にきれいに整列します。
たとえば、次のように書きます。
01 TOTAL-AMOUNT PIC X(10) JUSTIFIED RIGHT.
01 AMOUNT-DISPLAY PIC X(10).
PROCEDURE DIVISION.
MOVE "5000" TO TOTAL-AMOUNT
MOVE "5000" TO AMOUNT-DISPLAY
DISPLAY "右寄せ金額:" TOTAL-AMOUNT
DISPLAY "左寄せ金額:" AMOUNT-DISPLAY
STOP RUN.
このようにすると、TOTAL-AMOUNTは右端に数字がそろって表示され、見やすい帳票を簡単に作成できます。
5. JUSTIFIED句を使うときの注意点
JUSTIFIED RIGHTは文字列(PIC X)でしか使えません。数値(PIC 9)型には適用できないので注意が必要です。もし数値を右寄せしたい場合は、文字列に変換してから表示するのが一般的です。
また、項目の長さ(PIC X(10)など)が短い場合、データがはみ出すと左側の文字が切れてしまうことがあります。そのため、十分な桁数を確保しておくことが大切です。
もうひとつのポイントは、JUSTIFIED RIGHTは「MOVEしたとき」に働くということです。つまり、最初に文字を定義しただけでは右寄せされません。データを別の項目にMOVEするときに、右寄せが反映されます。
6. 実際の活用例:帳票の出力
では、右寄せを使った簡単な帳票出力の例を見てみましょう。ここでは3人の売上金額を右寄せで出力します。
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. JUSTIFY-REPORT.
DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 NAME-1 PIC X(10) VALUE "TARO".
01 NAME-2 PIC X(10) VALUE "HANAKO".
01 NAME-3 PIC X(10) VALUE "JIRO".
01 SALES-1 PIC X(10) JUSTIFIED RIGHT.
01 SALES-2 PIC X(10) JUSTIFIED RIGHT.
01 SALES-3 PIC X(10) JUSTIFIED RIGHT.
PROCEDURE DIVISION.
MOVE "5000" TO SALES-1
MOVE "12000" TO SALES-2
MOVE "300" TO SALES-3
DISPLAY "------------------------"
DISPLAY "氏名 売上金額"
DISPLAY "------------------------"
DISPLAY NAME-1 " " SALES-1
DISPLAY NAME-2 " " SALES-2
DISPLAY NAME-3 " " SALES-3
DISPLAY "------------------------"
STOP RUN.
実行結果は次のようになります。
------------------------
氏名 売上金額
------------------------
TARO 5000
HANAKO 12000
JIRO 300
------------------------
このように、JUSTIFIED RIGHTを使うことで、桁の異なる数値でも美しく整列された出力が簡単に実現できます。これがCOBOLの帳票出力でよく使われる理由です。
7. まとめ:JUSTIFIED句でCOBOLの文字配置を制御しよう
COBOLのJUSTIFIED RIGHTは、文字列データを右寄せで配置できる便利な機能です。帳票の出力や画面表示など、見た目を整える場面で非常に役立ちます。COBOLではレイアウトの整形もプログラムの重要な要素なので、ぜひこのJUSTIFIED句を使いこなして、読みやすく整った出力を作ってみましょう。