COBOLで学ぶSELECT文のORDER BY・GROUP BY活用法!初心者でもわかるデータ集計
生徒
「先生、COBOLでデータベースからデータを取得するとき、並べ替えや集計はできますか?」
先生
「もちろんです。SQLのORDER BYやGROUP BYを使うと、データを並べ替えたり、特定の条件で集計することができます。」
生徒
「具体的にはどう書くんですか?」
先生
「それでは、順番にわかりやすく説明していきます。」
1. ORDER BYとは?
COBOLでSQLを使う場合、ORDER BYは検索結果を特定の順序で並べ替えるための句です。例えば社員テーブルから社員を年齢順に取得したい場合に便利です。並べ替えを理解すると、データを見やすく整理して出力することができます。
2. GROUP BYとは?
GROUP BYは、特定の列でデータをグループ化し、集計関数(SUM, COUNT, AVGなど)と組み合わせて使用します。たとえば、部署ごとの社員数を調べる場合に使います。データの集計を行うことで、分析やレポート作成が簡単になります。
3. ORDER BYの基本例
WORKING-STORAGE SECTION.
01 EMP-NAME PIC X(20).
01 EMP-AGE PIC 9(3).
PROCEDURE DIVISION.
EXEC SQL
SELECT EMP_NAME, AGE
INTO :EMP-NAME, :EMP-AGE
FROM EMPLOYEE
ORDER BY AGE DESC
END-EXEC.
IF SQLCODE = 0
DISPLAY "取得成功:" EMP-NAME " (年齢:" EMP-AGE ")"
ELSE
DISPLAY "取得失敗:" SQLCODE
END-IF.
取得成功:山田太郎 (年齢:45)
取得成功:田中花子 (年齢:38)
この例では、社員を年齢の降順で並べ替えて取得しています。ASCを使うと昇順、DESCを使うと降順になります。
4. GROUP BYの基本例
WORKING-STORAGE SECTION.
01 DEPT-NAME PIC X(10).
01 EMP-COUNT PIC 9(4).
PROCEDURE DIVISION.
EXEC SQL
SELECT DEPT, COUNT(*)
INTO :DEPT-NAME, :EMP-COUNT
FROM EMPLOYEE
GROUP BY DEPT
END-EXEC.
IF SQLCODE = 0
DISPLAY DEPT-NAME " 部署の社員数:" EMP-COUNT
ELSE
DISPLAY "取得失敗:" SQLCODE
END-IF.
営業 部署の社員数:12
開発 部署の社員数:8
この例では、部署ごとに社員数を集計しています。部署名(DEPT)でグループ化し、COUNT関数で社員数を計算しています。
5. ORDER BYとGROUP BYを組み合わせる
ORDER BYとGROUP BYは組み合わせることができます。例えば部署ごとの社員数を降順に並べたい場合です。
EXEC SQL
SELECT DEPT, COUNT(*)
INTO :DEPT-NAME, :EMP-COUNT
FROM EMPLOYEE
GROUP BY DEPT
ORDER BY COUNT(*) DESC
END-EXEC.
このSQLでは、社員数の多い部署から順に結果が表示されます。分析レポートや統計データ作成の際に非常に役立ちます。
6. 初心者向けポイント
ORDER BYやGROUP BYを使うことで、データを見やすく整理したり、集計して分析することができます。SQLコードをCOBOLに埋め込む際には、必ずEXEC SQLとEND-EXECで囲むこと、またSQLCODEでエラーを確認することが安全です。初心者でも順番に理解しながら書くことで、データベース操作が楽になります。
まとめ
ORDER BYとGROUP BYで広がるCOBOLのデータ活用
この記事では、COBOLでSQLを使用するときに重要となるORDER BY句とGROUP BY句のしくみを丁寧に学びました。ORDER BYは並べ替え、GROUP BYは集計という役割を持ち、どちらも大量のデータを扱う現場で非常によく使われます。とくに社員情報や売上データのように規模が大きく、分類や整理を必要とする場面では、これらの句を適切に活用することで処理の流れが明確になり、結果をわかりやすく出力できます。さらに、COBOLのプログラム内でSQLを実行する際のEXEC SQLとEND-EXECの扱い、SQLCODEによる取得確認など、基礎的でありながら大切なポイントも整理しました。
ORDER BYは、昇順と降順を意識するだけで狙った順序でデータを取り出せます。名前順、年齢順、売上順、日付順など、順番を定義するだけで見やすい並びをつくり出すことができます。GROUP BYは、集計処理に欠かせない要素で、部署別人数、月別売上、カテゴリ別件数など、多様な分析に応用できます。COUNT、SUM、AVG、MAX、MINといった集計関数と組みあわせることで、実務に役立つデータ整理が可能になります。これらを組み合せたORDER BY+GROUP BYは、分析業務の中でも特に出番が多く、ビジネスレポート作成に欠かせない知識です。
COBOLとSQLを組み合わせる最大の利点は、レガシー環境でも柔軟なデータ処理ができる点にあります。長年運用されているシステムの中でも、SQLを活用することで新しい分析ニーズに応えやすくなります。また、SQLは汎用性が高く、ORDER BYやGROUP BYを使えるようになることで、業務で扱う幅広いデータの分類・並べ替え・集計が行いやすくなり、COBOL開発者としてのスキルも大きく向上します。
ORDER BYとGROUP BYのサンプルプログラム(振り返り)
WORKING-STORAGE SECTION.
01 WS-DEPT PIC X(10).
01 WS-COUNT PIC 9(4).
01 WS-AGE PIC 9(3).
01 WS-NAME PIC X(20).
PROCEDURE DIVISION.
EXEC SQL
SELECT DEPT, COUNT(*)
INTO :WS-DEPT, :WS-COUNT
FROM EMPLOYEE
GROUP BY DEPT
ORDER BY COUNT(*) DESC
END-EXEC.
IF SQLCODE = 0
DISPLAY WS-DEPT " 部署:社員数 " WS-COUNT
ELSE
DISPLAY "取得エラー:" SQLCODE
END-IF.
EXEC SQL
SELECT EMP_NAME, AGE
INTO :WS-NAME, :WS-AGE
FROM EMPLOYEE
ORDER BY AGE ASC
END-EXEC.
IF SQLCODE = 0
DISPLAY "名前:" WS-NAME " 年齢:" WS-AGE
ELSE
DISPLAY "取得エラー:" SQLCODE
END-IF.
学んだ内容の総まとめ
ORDER BYは「整列」、GROUP BYは「分類と集計」という基本を理解することで、COBOL×SQLのデータ操作は一気に扱いやすくなります。実務では、社員マスタ、売上テーブル、ログデータなど膨大な情報を扱う場面が多いため、並び替えと集計は欠かせません。これらの句の理解が深まれば、分析処理・レポート出力・統計作成など幅広い業務で正確かつ効率的にデータを扱えるようになります。 データを意味ごとにグループ化し、必要な順序で整頓することで、業務で求められる成果物の品質が向上します。ORDER BYとGROUP BYの応用は、分析的視点を持つうえでも重要であり、今回学んだ内容を丁寧に積み重ねることで、より高度なSQL活用へとつながります。
生徒
「先生、ORDER BYとGROUP BYを使えるようになると、COBOLのデータ処理ってすごく便利になるんですね。」
先生
「その通りです。並べ替えと集計を理解すれば、実務で求められる多くのレポートや分析に対応できますよ。」
生徒
「ORDER BYは順番を決める句で、GROUP BYは分類して集計するための句でしたよね?」
先生
「よく覚えていますね。さらにCOUNTやSUMなどの集計関数と組み合わせることで、より強力な分析ができるようになります。」
生徒
「なるほど……じゃあ、業務データのレポート作成にも応用できますね!」
先生
「ええ、実際の現場では非常によく使われます。今日学んだ内容をしっかり身につけて、どんなデータも整理できる技術を磨いていきましょう。」