C#の非同期ストリーム(IAsyncEnumerable)を完全解説!初心者でもわかる非同期データ処理の基本
生徒
「C#で、データを少しずつ受け取りながら処理する方法ってあるんですか?」
先生
「あります。C#ではIAsyncEnumerableという仕組みを使うと、時間がかかるデータを順番に受け取りながら処理できます。」
生徒
「一気に全部受け取らなくてもいいんですか?」
先生
「そうです。料理が一品ずつ運ばれてくるようなイメージで、準備ができたものから使えるのが特徴です。」
1. 非同期ストリームとは?
C#の非同期ストリームとは、時間がかかる処理の結果を、少しずつ順番に受け取る仕組みです。
代表的な型がIAsyncEnumerableです。
たとえば、インターネットから大量のデータを取得するとき、すべてが揃うまで待つと画面が止まってしまいます。 非同期ストリームを使えば、データが届いた分だけ順番に処理できるため、待ち時間を減らせます。
ここでいう非同期とは、「処理が終わるまで待たずに、他の作業を続けられる仕組み」のことです。 パソコンが固まらないようにするための大切な考え方です。
2. IAsyncEnumerableの基本的な考え方
IAsyncEnumerableは、「非同期で列挙できるデータの集まり」を表します。
列挙とは、「順番に取り出して見る」という意味です。
普通の配列やリストは、最初からすべてのデータが揃っています。 一方で、非同期ストリームは、必要になったときに、順番にデータが作られるのが特徴です。
これは、水道の蛇口のようなものです。 蛇口をひねると水が流れ続けますが、最初からバケツ一杯の水があるわけではありません。 必要な分だけ、少しずつ使える仕組みと考えると理解しやすいです。
3. 非同期ストリームを作る方法
非同期ストリームを作るには、戻り値をIAsyncEnumerable<型>にし、
メソッドの中でyield returnを使います。
yield returnとは、「ここで一つ値を返して、次は続きをあとで実行する」という意味です。
これにより、データを一つずつ返すことができます。
public async IAsyncEnumerable<int> GetNumbersAsync()
{
for (int i = 1; i <= 3; i++)
{
await Task.Delay(1000);
yield return i;
}
}
この例では、1秒待ってから数字を一つ返す処理を繰り返しています。 すべてが終わるまで待つのではなく、準備ができた数字から順番に受け取れます。
4. await foreachでデータを受け取る
非同期ストリームのデータを使うときは、await foreachという書き方を使います。
これは、「非同期で順番に取り出す」という意味を持っています。
await foreach (int number in GetNumbersAsync())
{
Console.WriteLine(number);
}
foreachは「順番に取り出す」ための構文です。
そこにawaitが付くことで、「待ちながら順番に処理する」動きになります。
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5. 非同期ストリームを使うメリット
IAsyncEnumerableを使う最大のメリットは、メモリと時間を無駄にしないことです。 大量のデータを一度に読み込むと、パソコンに大きな負担がかかります。
非同期ストリームなら、必要な分だけ少しずつ処理できるため、 動作が軽くなり、画面が止まりにくくなります。
特に、ファイル読み込みや通信処理のように時間がかかる場面で効果を発揮します。 初心者の方でも、「待たされないプログラム」を作る第一歩として覚えておくと役立ちます。
6. 非同期ストリームとTaskの違い
Taskは、「処理がすべて終わった結果を一つ返す」仕組みです。
それに対して、IAsyncEnumerableは「途中経過を何度も返す」仕組みです。
お弁当を一度に全部受け取るのがTask、 コース料理が一品ずつ運ばれてくるのが非同期ストリーム、と考えると違いが分かりやすいです。
どちらが正しいというわけではなく、用途に応じて使い分けることが大切です。
7. 初心者がつまずきやすいポイント
初心者がよく混乱するのは、「普通のforeachでは使えない」という点です。
非同期ストリームでは、必ずawait foreachを使う必要があります。
また、非同期ストリームは「順番に処理される」ため、 同時に複数の処理が動くわけではありません。 この点を理解しておくと、動きがイメージしやすくなります。