COBOLのエラーやバグ修正時のレポート作成例を徹底解説!初心者でもわかるバグ報告の基本
生徒
「先生、COBOLでプログラムを作っていたら、思ったように動かないんです…。エラーが出たときって、どうやって報告すればいいんですか?」
先生
「とても良い疑問ですね。COBOLのような業務システムでは、エラーやバグが発生したときに“レポート(報告書)”をしっかり作ることが大切です。これによって、ほかの人が同じ問題を再現・修正しやすくなるんですよ。」
生徒
「なるほど。でも、どんな内容を書けばいいんでしょうか?」
先生
「それでは、初心者でも簡単に作れるCOBOLのバグ修正レポートの書き方を、一緒に学んでいきましょう!」
1. エラーレポートとは?
COBOLのエラーレポートとは、プログラムで発生したエラーや不具合(バグ)の内容を整理して記録した文書のことです。システム開発では、プログラムが「正しく動かない」「値が間違って出る」「異常終了する」といったことがよくあります。そうした問題を再発防止するために、原因と対応を明確に残しておくことが大切です。
このレポートを作成することで、他の開発者が同じエラーを発見したときにすぐに対応でき、保守(メンテナンス)の品質が向上します。
2. COBOLでよくあるエラーの例
COBOLでは、文法のミスやデータ型の不一致など、初心者でもつまずきやすいエラーがあります。例えば、「数値項目に文字を入れてしまう」「ファイルを閉じ忘れる」「除算で0を扱う」などです。以下に簡単な例を示します。
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. SAMPLE-ERROR.
DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 NUM-A PIC 9(2) VALUE 10.
01 NUM-B PIC 9(2) VALUE 0.
01 RESULT PIC 9(3).
PROCEDURE DIVISION.
DIVIDE NUM-A BY NUM-B GIVING RESULT.
DISPLAY "計算結果: " RESULT.
STOP RUN.
このプログラムを実行すると、「除算で0が使われている」という実行時エラー(ゼロ除算エラー)が発生します。こうしたエラーを修正するときにレポートを作るのです。
3. エラーレポートに書くべき内容
エラーレポートには、次の項目を記載するのが基本です。これはCOBOLに限らず、すべてのプログラミング言語で共通する考え方です。
- ① 発生日:いつエラーが発生したか。
- ② 担当者名:誰がエラーを発見・修正したか。
- ③ 発生場所:プログラム名やセクション名など。
- ④ エラー内容:何が起きたか、どんなメッセージが出たか。
- ⑤ 再現手順:どの操作をすると同じエラーが起きるか。
- ⑥ 原因:なぜエラーが起きたのか。
- ⑦ 対応内容:どのように修正したか。
- ⑧ テスト結果:修正後に再発しないことを確認したか。
4. COBOLバグ修正レポートのサンプル
では実際に、COBOLのエラー修正時に提出するレポートのサンプルを見てみましょう。これは業務システム開発現場でもよく使われる形式です。
<table class="table table-bordered">
<tr><th>発生日</th><td>2025年11月3日</td></tr>
<tr><th>担当者</th><td>山田 太郎</td></tr>
<tr><th>プログラム名</th><td>PAYROLL.CBL(給与計算システム)</td></tr>
<tr><th>エラー内容</th><td>除算処理で0除算エラーが発生し、プログラムが異常終了した。</td></tr>
<tr><th>再現手順</th><td>入力データに給与が0円の従業員を登録した状態で実行。</td></tr>
<tr><th>原因</th><td>給与額が0のときにも除算を行っていたため。</td></tr>
<tr><th>対応内容</th><td>除算前に0でないことをチェックする条件を追加。</td></tr>
<tr><th>修正箇所</th><td>SECTION: CALC-PAYMENT、行番号230〜240。</td></tr>
<tr><th>テスト結果</th><td>修正後、全てのテストデータで正常に終了。</td></tr>
</table>
5. 修正後のCOBOLコード例
先ほどのエラーを修正するためのCOBOLコードを示します。このように条件を加えるだけで、エラーを防ぐことができます。
PROCEDURE DIVISION.
IF NUM-B NOT = 0 THEN
DIVIDE NUM-A BY NUM-B GIVING RESULT
DISPLAY "計算結果: " RESULT
ELSE
DISPLAY "0では割り算できません。"
END-IF.
STOP RUN.
(実行結果)
0では割り算できません。
このように、レポートと修正コードをセットで残しておくことで、次回同じようなトラブルが発生しても迅速に対応できます。
6. バグ修正レポートを効率化するコツ
初心者のうちは、レポートを書くのが面倒に感じるかもしれません。しかし、以下のコツを意識することで効率的にまとめることができます。
- テンプレートを用意する:WordやExcelでひな形を作り、毎回コピーして使う。
- エラーメッセージを正確に記録:画面に出た文字をそのまま書き写す。
- スクリーンショットを添付:視覚的に状況が分かりやすくなる。
- 修正前後のソースコードを比較:どこを直したかが明確になる。
- チーム内で共有:同じ種類のバグを未然に防止できる。
このように、COBOLの保守作業では「正確な報告」と「再現できる記録」がポイントになります。
7. 現場で役立つ報告書フォーマット例
最後に、COBOLのシステム開発でよく使われる報告書のフォーマットを紹介します。ExcelやGoogleスプレッドシートで簡単に作成できます。
<table class="table table-striped">
<thead>
<tr><th>項目</th><th>内容</th></tr>
</thead>
<tbody>
<tr><td>レポート番号</td><td>BUG-2025-001</td></tr>
<tr><td>発見者</td><td>佐藤 花子</td></tr>
<tr><td>発見日</td><td>2025/11/02</td></tr>
<tr><td>プログラム</td><td>INVOICE.CBL</td></tr>
<tr><td>現象</td><td>請求金額が正しく表示されない</td></tr>
<tr><td>原因</td><td>小数点の扱いが不適切</td></tr>
<tr><td>修正方法</td><td>ROUNDEDオプションを追加</td></tr>
<tr><td>テスト結果</td><td>全テストケースで正常終了</td></tr>
</tbody>
</table>
このような表を使えば、誰が見ても一目で状況が分かるレポートを作ることができます。COBOL開発の世界では、報告書の品質がそのまま信頼性につながるといっても過言ではありません。