カテゴリ: C# 更新日: 2025/12/12

C#のクラスとは?基本の定義とオブジェクト生成をやさしく解説

C#のクラスとは?基本の定義とオブジェクト生成をやさしく解説
C#のクラスとは?基本の定義とオブジェクト生成をやさしく解説

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「C#のクラスってよく聞くけど、何をするものなんですか?」

先生

「C#のクラスは、オブジェクト(モノ)を作るための設計図のようなものです。」

生徒

「設計図ってどういう意味ですか?もっと具体的に知りたいです!」

先生

「それでは、クラスの定義や使い方、そしてオブジェクトの生成について、一緒に見ていきましょう。」

1. クラスとは何か?初心者にもわかりやすく解説

1. クラスとは何か?初心者にもわかりやすく解説
1. クラスとは何か?初心者にもわかりやすく解説

C#のクラスは、現実世界の「モノ」や「概念」をプログラムの中で表現するための仕組みです。例えば、「車(くるま)」というモノを考えてみましょう。

車には、「色」「速さ」「メーカー」などの情報(=プロパティ)と、「走る」「止まる」といった動き(=メソッド)があります。

クラスでは、このような情報や動きをまとめて定義することができます。そして、その設計図から具体的な「車」を作ることをオブジェクトの生成と呼びます。

2. C#でクラスを定義する基本の書き方

2. C#でクラスを定義する基本の書き方
2. C#でクラスを定義する基本の書き方

それでは、C#で実際にクラスを定義してみましょう。以下は「Car」という名前のクラスです。このクラスは、車の色とスピードを表すプロパティと、「走る」というメソッドを持っています。


class Car
{
    public string Color;
    public int Speed;

    public void Run()
    {
        Console.WriteLine("車が走っています!");
    }
}

解説:

  • class Car:クラス名は「Car」です。車を表す設計図です。
  • public string Color:車の色(例:「赤」など)を文字列で保存します。
  • public int Speed:車のスピードを数字で管理します。
  • public void Run():メソッド(動き)です。「走る」という処理を実行します。

3. クラスからオブジェクトを作って使ってみよう

3. クラスからオブジェクトを作って使ってみよう
3. クラスからオブジェクトを作って使ってみよう

クラスだけではプログラムは動きません。設計図から実際の「車」を作ってはじめて使えるようになります。これをインスタンス化(オブジェクトの生成)と呼びます。

以下のコードでは、「Car」クラスから「myCar」という車のオブジェクトを作っています。


class Program
{
    static void Main()
    {
        Car myCar = new Car();
        myCar.Color = "赤";
        myCar.Speed = 100;

        Console.WriteLine("車の色は " + myCar.Color + " です。");
        Console.WriteLine("スピードは " + myCar.Speed + "km/h です。");

        myCar.Run();
    }
}

出力結果:


車の色は 赤 です。
スピードは 100km/h です。
車が走っています!

このように、クラスからオブジェクトを作り、プロパティに値を入れて、メソッドを使うことでプログラムに具体的な動作を加えることができます。

4. オブジェクトとは?日常の例で理解しよう

4. オブジェクトとは?日常の例で理解しよう
4. オブジェクトとは?日常の例で理解しよう

初心者の方にとって、「オブジェクト」という言葉は少し難しいかもしれません。日常生活で例えると、クラスが「ケーキのレシピ」なら、オブジェクトはそのレシピで作った「本物のケーキ」です。

「レシピ」だけでは食べられませんが、実際に材料を使ってケーキを作れば食べられるようになります。それと同じで、クラス(レシピ)からオブジェクト(実物)を作ることで、プログラムを動かすことができるようになるのです。

5. 複数のオブジェクトを作ることもできる

5. 複数のオブジェクトを作ることもできる
5. 複数のオブジェクトを作ることもできる

クラスは何度でも使いまわせる設計図です。1つのクラスから、たくさんのオブジェクトを作ることができます。


Car redCar = new Car();
redCar.Color = "赤";
redCar.Speed = 80;

Car blueCar = new Car();
blueCar.Color = "青";
blueCar.Speed = 120;

Console.WriteLine("赤い車のスピード: " + redCar.Speed);
Console.WriteLine("青い車のスピード: " + blueCar.Speed);

出力結果:


赤い車のスピード: 80
青い車のスピード: 120

このように、同じ「Car」クラスを使っても、オブジェクトごとに値を変えることができます。

6. クラスとオブジェクトのキーワード解説

6. クラスとオブジェクトのキーワード解説
6. クラスとオブジェクトのキーワード解説

ここまでに出てきたキーワードを簡単におさらいしましょう。

  • クラス(class):オブジェクトの設計図。データ(プロパティ)と動作(メソッド)をまとめたもの。
  • オブジェクト:クラスから作られた実体。実際に使える「モノ」。
  • プロパティ:オブジェクトが持つ情報。文字列や数値など。
  • メソッド:オブジェクトが持つ動作や処理。
  • new:クラスから新しいオブジェクトを作るためのキーワード。

まとめ

まとめ
まとめ

C#におけるクラスオブジェクトの関係は、プログラミング初心者がつまずきやすい部分の一つですが、理解してしまえばとても論理的で実用的な概念です。今回の記事では、まず「クラスとは何か」という基本からはじまり、プロパティメソッドという構成要素、オブジェクト生成の流れ、そして複数のオブジェクトを使い分ける実例までを丁寧に学びました。

クラスは「設計図」、オブジェクトはその「実体」。この構図を現実世界にたとえると、「レシピ」と「ケーキ」、「青写真」と「建物」のようにイメージすると分かりやすくなります。実際のC#コードでは、class クラス名で定義を作り、newキーワードを使ってその設計図からオブジェクトを生成します。そして、オブジェクトに対してプロパティを設定したり、メソッドを呼び出すことで、実際の「動き」をプログラムに反映させることができるようになります。

特に注目すべきポイントは、クラスを一度作ってしまえば、何度でもオブジェクトを生成できるという再利用性の高さです。これはC#のオブジェクト指向の根幹にあたる概念で、例えばゲーム開発や業務アプリケーション開発のような現場でもよく活用されます。プレイヤーのキャラクターや商品情報、社員データなど、あらゆる「モノ」はクラスとして定義され、それぞれのオブジェクトとして表現されます。

また、プロパティはオブジェクトが持つ「情報」、メソッドはその「動作」。これらを組み合わせてクラスを設計することで、現実の事物をよりリアルに、より柔軟にソフトウェアの中で再現できます。

以下は、復習としてもう一度「クラスとオブジェクトの基本的な使い方」を示す簡単なサンプルです。


class Dog
{
    public string Name;
    public int Age;

    public void Bark()
    {
        Console.WriteLine(Name + " がワンワンと鳴きました!");
    }
}

class Program
{
    static void Main()
    {
        Dog myDog = new Dog();
        myDog.Name = "ポチ";
        myDog.Age = 3;
        myDog.Bark();

        Dog yourDog = new Dog();
        yourDog.Name = "タロウ";
        yourDog.Age = 5;
        yourDog.Bark();
    }
}

このサンプルでは「Dog」というクラスから、ポチとタロウという2匹の犬のオブジェクトを作り、それぞれに名前と年齢を与え、Bark()メソッドで鳴かせています。このように、同じクラスから異なるオブジェクトを生成し、それぞれに違った情報を持たせることができるのが、クラスの強みです。

今回学んだ内容は、後に学ぶ「コンストラクタ」「カプセル化」「継承」「ポリモーフィズム」など、C#のより深いオブジェクト指向の理解にもつながっていく重要な基礎になります。一見すると難しく感じるクラスの考え方も、身近な例や実際のコードに触れながら学んでいくことで、自然と身につきます。

最後に、設計図をもとに同じ構造を持ったオブジェクトを複数作れるという視点を持っておくと、プログラムの構成がより柔軟かつ保守しやすくなります。プログラミング初心者のうちから、このような視点を育てていくことが大切です。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「クラスって最初はふわっとしていて難しく感じましたけど、ケーキの例えを聞いてから、すごく分かりやすくなりました!」

先生

「それはよかったです。プログラミングの中でも、実体を作るっていう考え方が分かれば、一気に理解が深まりますよ。」

生徒

「クラスを何度でも使い回して、違うオブジェクトを作れるところもすごいと思いました。プログラムが整理しやすくなりますね。」

先生

「そうですね。それに、設計がしっかりしていれば、あとでメンテナンスや機能追加もしやすくなります。」

生徒

「これからは、何かの機能を作るときに「まずクラスで考える」って意識してみようと思います!」

先生

「とても良い姿勢ですね。オブジェクト指向の考え方は、これから学ぶ上でも必ず役に立ちますよ。」

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