カテゴリ: C# 更新日: 2025/12/14

C#のクラス設計のベストプラクティスを初心者向けに解説!わかりやすい例で学ぶオブジェクト指向設計

C#のクラス設計のベストプラクティスを初心者向けにまとめ
C#のクラス設計のベストプラクティスを初心者向けにまとめ

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「C#でクラスを作るときって、どういうふうに設計したらいいんですか?」

先生

「良いクラス設計をするには、いくつかの基本ルールを意識することが大切ですよ。」

生徒

「ルールって難しそうですね…。初心者にもわかりますか?」

先生

「もちろんです!初心者でもわかるように、やさしく説明していきますね。」

1. クラスとは何か?

1. クラスとは何か?
1. クラスとは何か?

C#のクラスとは、データとそのデータを操作する処理をひとまとめにした「設計図」のようなものです。たとえば、「人間」を表すクラスには、名前年齢といったデータ(これを「フィールド」や「プロパティ」といいます)と、「歩く」や「話す」といった動き(これを「メソッド」といいます)が含まれます。

クラスは現実のものごとをプログラムで表現するためのオブジェクト指向(object-oriented programming)の中心的な考え方です。

2. クラス設計で大切な「1クラス1責任」

2. クラス設計で大切な「1クラス1責任」
2. クラス設計で大切な「1クラス1責任」

初心者がまず覚えておきたいクラス設計のルールは、1つのクラスに1つの役割だけを持たせることです。これは「単一責任の原則」と呼ばれます。

たとえば「ユーザーの情報を扱うクラス」と「ログイン処理を行うクラス」は別々に作るべきです。1つのクラスに全部詰め込むと、あとで変更や修正がしにくくなるからです。

3. プロパティとメソッドは意味のある名前に

3. プロパティとメソッドは意味のある名前に
3. プロパティとメソッドは意味のある名前に

クラスの中に書くプロパティ(データ)やメソッド(処理)は、何をするかがひと目でわかる名前をつけましょう。

たとえば、ユーザーの名前を表すには NameUserName のようなわかりやすい名前が適しています。

4. 実際にクラスを作ってみよう

4. 実際にクラスを作ってみよう
4. 実際にクラスを作ってみよう

では、初心者でも理解しやすい「ユーザー」を表すクラスを作ってみましょう。


public class User
{
    // ユーザーの名前
    public string Name { get; set; }

    // 年齢
    public int Age { get; set; }

    // ユーザーの自己紹介を表示するメソッド
    public void Introduce()
    {
        Console.WriteLine($"こんにちは、私は{Name}、{Age}歳です。");
    }
}

5. クラスを使ってみよう(オブジェクトの生成)

5. クラスを使ってみよう(オブジェクトの生成)
5. クラスを使ってみよう(オブジェクトの生成)

クラスを作っただけでは何も起こりません。オブジェクトという実体を作って使います。


User user1 = new User();
user1.Name = "田中";
user1.Age = 25;
user1.Introduce();

こんにちは、私は田中、25歳です。

6. コンストラクタで初期値を設定する

6. コンストラクタで初期値を設定する
6. コンストラクタで初期値を設定する

クラスの初期設定(初期化)をするためには、コンストラクタという特別なメソッドを使います。クラスと同じ名前で作るのが特徴です。


public class User
{
    public string Name { get; set; }
    public int Age { get; set; }

    // コンストラクタ
    public User(string name, int age)
    {
        Name = name;
        Age = age;
    }

    public void Introduce()
    {
        Console.WriteLine($"こんにちは、私は{Name}、{Age}歳です。");
    }
}

User user2 = new User("鈴木", 30);
user2.Introduce();

こんにちは、私は鈴木、30歳です。

7. アクセス修飾子でクラスの中身を守る

7. アクセス修飾子でクラスの中身を守る
7. アクセス修飾子でクラスの中身を守る

クラスの中身(プロパティやメソッド)には、アクセス修飾子を使って「外から見えるかどうか」を決めます。

  • public:どこからでも使える
  • private:クラスの中だけで使える

情報を守るために、必要なものだけ public にするのがよい設計です。

8. クラスを分けると管理しやすくなる

8. クラスを分けると管理しやすくなる
8. クラスを分けると管理しやすくなる

例えば、「商品情報」や「注文情報」を扱うクラスがあるなら、それぞれ別に作りましょう。


public class Product
{
    public string Name { get; set; }
    public int Price { get; set; }
}

public class Order
{
    public Product Product { get; set; }
    public int Quantity { get; set; }
}

このようにクラスを分けて組み合わせると、再利用しやすく、修正もしやすいコードになります。

9. クラス設計を意識するメリット

9. クラス設計を意識するメリット
9. クラス設計を意識するメリット

最初は「クラス設計って難しそう」と感じるかもしれませんが、しっかり設計されたクラスは、あとから変更しやすく、読みやすく、バグも減るという大きなメリットがあります。

初心者でも、上で紹介したポイントを意識するだけで、理解しやすく整理されたプログラムが作れるようになりますよ!

まとめ

まとめ
まとめ

C#でのクラス設計においては、ただ機能が動けばよいという考え方ではなく、後から読みやすく、直しやすく、使いやすい形にしておくことがとても重要です。今回学んだ内容では、「1クラス1責任」や「わかりやすい命名」、「アクセス修飾子の使い分け」など、プログラム全体の品質を左右する基本的な考え方をしっかりと取り上げました。特に初心者にとっては、「クラスはただの入れ物」ではなく、「設計図」であるという視点を持つことが、今後の学習を大きく前進させることにつながります。

また、コンストラクタで初期値を設定したり、複数のクラスを組み合わせることで再利用性の高い設計を行うなど、実際の開発に通じる具体的なノウハウも学びました。このような設計の積み重ねが、複雑なシステムでも保守性の高いコードへとつながっていきます。

最後に、今回の内容を踏まえた小さなサンプルコードを載せておきます。クラスを意識したシンプルな設計ですが、しっかりと設計の基本が反映されています。


// ユーザークラス
public class User
{
    public string Name { get; private set; }
    public int Age { get; private set; }

    public User(string name, int age)
    {
        Name = name;
        Age = age;
    }

    public void Introduce()
    {
        Console.WriteLine($"こんにちは、{Name}です。{Age}歳です。");
    }
}

// プログラムのエントリーポイント
class Program
{
    static void Main()
    {
        User user = new User("佐藤", 28);
        user.Introduce();
    }
}

実行すると以下のように表示されます。


こんにちは、佐藤です。28歳です。

このように、クラス設計の考え方を取り入れるだけで、コードの可読性や保守性がぐんと高まります。初心者のうちからこの習慣をつけておけば、複雑なプロジェクトに取り組むときにも迷いなく構造を考えられるようになります。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「クラスって、ただデータを入れる場所かと思ってたけど、設計ってすごく大事なんですね!」

先生

「そうですね。クラスは建物で言えば設計図。しっかり設計されていれば、増築や改装もスムーズになります。」

生徒

「『1クラス1責任』とか『意味のある名前』とか、意識するだけでコードがずいぶん変わりそうです!」

先生

「その通り。今のうちにそういった習慣を身につけておけば、今後の学習や実務でも役立ちますよ。」

生徒

「なんだか、プログラムを書くのがもっと楽しくなってきました!」

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