カテゴリ: COBOL 更新日: 2025/12/13

COBOLのリファクタリングとは?既存プログラムをキレイに保つ考え方を初心者向けに解説!

既存プログラムのリファクタリングの考え方
既存プログラムのリファクタリングの考え方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、COBOLのプログラムって長く使われてるものが多いですよね。でも、古いプログラムって読みにくいって聞きました。どうしたらいいんですか?」

先生

「そうですね。COBOLのシステムは長年使われているので、昔の書き方のままになっているものが多いです。そんなときに大切なのが『リファクタリング』です。」

生徒

「リファクタリングってなんですか?プログラムを書き直すことですか?」

先生

「リファクタリングとは、プログラムの動作を変えずに中身を整理して、読みやすく、保守しやすくする作業のことですよ。」

生徒

「なるほど!じゃあ、COBOLでリファクタリングするときって、どんなことを意識すればいいんですか?」

先生

「それでは、初心者でも分かるようにCOBOLのリファクタリングの考え方を詳しく説明していきましょう。」

1. リファクタリングとは?COBOLでなぜ必要なのか

1. リファクタリングとは?COBOLでなぜ必要なのか
1. リファクタリングとは?COBOLでなぜ必要なのか

リファクタリング(refactoring)とは、プログラムの動作結果を変えずに、コードを整理・改善する作業のことです。例えば、同じ機能を持っているけれど書き方が古かったり、重複した処理がたくさんある場合に、読みやすく再構成します。

COBOLは銀行や保険、自治体などで今でも広く使われています。そのため、何十年も前に作られたプログラムを、今の担当者が理解して修正しなければならないことがあります。リファクタリングを行うことで、次のような効果があります。

  • コードが読みやすくなり、修正がしやすくなる。
  • バグ(不具合)が発見しやすくなる。
  • 新しい機能を追加しやすくなる。
  • チーム内での引き継ぎがスムーズになる。

たとえるなら、リファクタリングは「古い家のリフォーム」に似ています。家(プログラム)の基礎はそのままに、配線を整理して使いやすくするようなイメージです。

2. COBOLのリファクタリングでよく行う改善ポイント

2. COBOLのリファクタリングでよく行う改善ポイント
2. COBOLのリファクタリングでよく行う改善ポイント

COBOLでは、長年の運用の中で「同じような処理が繰り返し書かれている」「変数名が意味不明」「不要なコメントが残っている」といった問題がよく見られます。ここでは、代表的な改善ポイントを紹介します。

① 意味のある変数名に変更する

COBOLの古いプログラムでは、A1X03など意味のない変数名が使われていることがあります。これを、目的が分かるような名前に変えると可読性がぐんと上がります。


* 修正前
MOVE CUST TO A1.

* 修正後
MOVE CUSTOMER-NAME TO CUSTOMER-DATA.

② 重複処理を共通化する

同じ処理が複数の場所に書かれている場合は、サブルーチンPERFORM文で共通化します。これにより、メンテナンス性が大幅に向上します。


PERFORM CALCULATE-TAX.
PERFORM DISPLAY-TOTAL.

③ コメントの整理

昔のプログラムでは、不要なコメントや、すでに削除したコードがコメントアウトされて残っていることがあります。必要な情報だけを残すことで、理解しやすいコードになります。

3. 実際にリファクタリングする手順

3. 実際にリファクタリングする手順
3. 実際にリファクタリングする手順

COBOLプログラムのリファクタリングを行うときは、いきなり書き換えるのではなく、段階的に進めることが大切です。特に業務システムでは、少しの変更で大きな影響が出る場合もあります。

  1. 現在の動作を確認:プログラムが正しく動作しているかを確認し、基準となる結果を保存します。
  2. 影響範囲を把握:どの部分を変更するのか、他のモジュールとの関係を調べます。
  3. 小さく変更・テストを繰り返す:一度に大きく書き換えず、少しずつ修正し、都度テストします。
  4. 変更内容を記録する:変更履歴(コメントやドキュメント)を残して、誰がどこを直したのか明確にします。

このように、リファクタリングは「慎重に進める」ことが重要です。小さな改善を積み重ねることで、安全にプログラムを整えていけます。

4. COBOLでのリファクタリングの具体例

4. COBOLでのリファクタリングの具体例
4. COBOLでのリファクタリングの具体例

ここでは、簡単な例を使って、COBOLのリファクタリングの考え方を見てみましょう。

例えば、顧客の年齢をもとに「成人かどうか」を判定するプログラムがあるとします。


* 修正前
IF AGE > 19
    DISPLAY "ADULT"
ELSE
    DISPLAY "CHILD"
END-IF.

このコードをリファクタリングして、コメントを整理し、変数名をわかりやすく変更します。


* 修正後:分かりやすい変数名と日本語メッセージに変更
IF CUSTOMER-AGE >= 20
    DISPLAY "あなたは成人です。"
ELSE
    DISPLAY "あなたは未成年です。"
END-IF.

あなたは成人です。

このように、結果は変わらなくても、読みやすさ・理解しやすさが向上します。これがリファクタリングの大きな目的です。

5. リファクタリングを安全に行うコツ

5. リファクタリングを安全に行うコツ
5. リファクタリングを安全に行うコツ

リファクタリングを安全に行うためには、いくつかのコツがあります。

  • バックアップを取る:変更前のコードを必ず保存しておきましょう。
  • テストを自動化する:修正前後で結果が同じか確認できるようにします。
  • 小さな単位で変更する:一気に直すよりも、1つずつ確実に直していく方が安全です。
  • チームでレビューする:他の人の目でチェックしてもらうことで、見落としを防げます。

COBOLのような歴史ある言語では、「動いているコードを壊さない」ことが最も大切です。リファクタリングは、壊さずに整えるための技術なのです。

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