カテゴリ: COBOL 更新日: 2025/12/15

COBOLの保守作業におけるテスト手順を完全解説!初心者でも理解できるテスト設計の基本

保守作業におけるテスト手順の確立方法
保守作業におけるテスト手順の確立方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、COBOLのプログラムを修正したあとって、どうやってちゃんと動くか確認すればいいんですか?」

先生

「とても大切な質問ですね。COBOLの保守作業では、修正したあとの『テスト』がとても重要なんです。間違った動作を見逃さないために、しっかりとしたテスト手順を作る必要があります。」

生徒

「テスト手順って、どうやって作ればいいんですか?専門的で難しそうです…」

先生

「大丈夫ですよ。今回は、初心者でも分かるようにCOBOLの保守で使うテスト手順の作り方を、具体例を交えて説明していきましょう。」

1. テスト手順とは?

1. テスト手順とは?
1. テスト手順とは?

テスト手順とは、プログラムが正しく動くかどうかを確認するための「やることリスト」です。COBOLのように長年使われている業務システムでは、少しの修正が大きな影響を与えることがあります。そのため、テストを正しい順番で、漏れなく行うことが大切です。

たとえば、「お金の計算をするプログラム」を修正した場合に、入力・計算・出力のそれぞれが正しく動いているか確認する必要があります。これがテスト手順を決める目的です。

2. COBOLの保守でテストが必要な理由

2. COBOLの保守でテストが必要な理由
2. COBOLの保守でテストが必要な理由

COBOLのプログラムは、銀行や保険、役所などの重要なシステムで動いています。そのため、間違った結果を出すと大きなトラブルにつながります。テストはそれを防ぐための最後の砦です。

たとえば、もし「金額を10倍にするバグ」が混じっていたら、給与計算システムでとんでもない結果になります。テストをしないで本番運用してしまうと、会社全体に影響してしまいます。

3. テスト手順を確立する流れ

3. テスト手順を確立する流れ
3. テスト手順を確立する流れ

COBOLの保守作業でテスト手順を確立するには、以下の5つのステップで進めるのが基本です。

  1. ① 変更内容を理解する
    まず、どこを修正したのかを把握します。変数の追加なのか、計算式の変更なのかを明確にしましょう。
  2. ② 影響範囲を洗い出す
    その変更がどの処理やファイルに影響を与えるかを調べます。たとえば、顧客データを扱う処理なら、他の顧客関連プログラムもテスト対象になります。
  3. ③ テストケースを作る
    どんな入力をして、どんな結果が出るのかを事前に決めます。テストケースとは、テストの設計図のようなものです。
  4. ④ 実際にテストを実行する
    COBOLのプログラムを実行し、出力結果を確認します。
  5. ⑤ 結果を記録・報告する
    テストの結果を記録しておきます。誰が見ても分かるように「テスト項目表」を作成するのがおすすめです。

4. テストケースの作り方

4. テストケースの作り方
4. テストケースの作り方

テストケースとは、「どんなデータを入れて、どうなるか」を具体的に書いたものです。たとえば、年齢で分類する処理のテストを考えてみましょう。


IF AGE >= 20 THEN
    DISPLAY "成人です"
ELSE
    DISPLAY "未成年です"
END-IF

このプログラムをテストする場合、次のようにテストケースを作ります。

テストNo 入力値(AGE) 期待結果
1 19 未成年です
2 20 成人です
3 65 成人です

このように、テストデータと期待する結果を整理することで、テストの抜け漏れを防げます。

5. テスト環境の準備

5. テスト環境の準備
5. テスト環境の準備

COBOLのテストを行うときは、まず「テスト環境」を整えることが大切です。これは本番環境とは別に、安心してプログラムを実行できる環境のことです。

  • テスト用のデータベースやファイルを準備する
  • 他の利用者に影響を与えない環境で実行する
  • テストデータをバックアップしておく

テスト環境を用意することで、実際のデータを壊す心配がなく、安全に動作確認ができます。

6. 実行結果の確認方法

6. 実行結果の確認方法
6. 実行結果の確認方法

テストを実行したら、結果を確認します。COBOLでは、画面に表示されたり、ファイルに出力されたりする結果を見比べて判断します。

たとえば、上の年齢判定プログラムを実行すると次のような結果が出力されます。


成人です

この結果が「期待した通り」ならテストは成功です。違っていればプログラムの修正が必要です。

7. テスト記録の残し方

7. テスト記録の残し方
7. テスト記録の残し方

テストが終わったら、結果を記録します。これは「誰が・いつ・どんなテストをして・どうだったか」を残すためです。あとで同じ不具合が発生したときに役立ちます。

一般的には、Excelやテキストファイルで「テスト結果報告書」を作ります。次のような形が基本です。

  • テスト項目名
  • テスト日
  • 担当者
  • 実行結果(成功/失敗)
  • 備考(修正内容など)

これを残しておくことで、COBOLシステムの保守作業が効率的になり、同じミスを繰り返さずにすみます。

8. 保守作業におけるテストのコツ

8. 保守作業におけるテストのコツ
8. 保守作業におけるテストのコツ

最後に、COBOLの保守作業でテストを成功させるコツを紹介します。

  • テストは小さい単位から始める:一度に全部を確認しようとせず、小さな処理ごとに確認します。
  • 修正前と修正後を比較する:同じデータを使って結果を比較することで、変更の影響を明確にできます。
  • チームでレビューする:他の人にテスト内容を確認してもらうことで、見落としを防ぎます。

COBOLのテスト手順をきちんと確立しておくことで、保守作業の品質が向上し、安心してシステムを運用できます。

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